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ギレンの野望に未来はあるのか?:新ギレンの野望をプレイした感想

すでに新ギレンの野望に関するレビューがあちことで書かれています。楽しんでいる人もいれば、失望したとか、もう売りに出すといった酷評もあります。個人的にはPS2の独立戦争記ほどひどくはないと思います。かといって良作かと言われれば洗練されていない部分もあり評価に悩む出来です。

ちょっと心配なのはギレンの野望シリーズがあまり変化していないという点です。おそらくPS2の独立戦争記の失敗が響いているのだと思いますが、PSPに移植されてからのギレンの野望は大して進化していません。今作でパイロットにスキルが追加されたりMAP兵器を使用したときにCGが流れるようになったりはしましたが、インターフェイスは相変わらず、マップをセガサターン版に戻したりはしましたが、マンネリ化しています。

連邦編をプレイしましたがPS版からのシナリオを踏襲するだけで相変わらず、北京攻略戦から始まります。シナリオには何の変更もありません。

サブシナリオが追加されてパイロット視点で1年戦争を楽しむことができるのが、今作の目玉といえるくらいでしょう。しかし、このサブシナリオの追加データが有料ダウンロードというのが哀しいです。無料で出す余裕がないのでしょうか?利益を追求するのは結構ですが、それならば力を入れるところが別にあるだろうという気がします。

制作する側としても販売数の上限が見えている商品にそれほど投資したくないのかもしれません。制作費の抑制がギレンの野望シリーズがPSPでしか発売されなくなった原因でしょう。今回はPS2版の発売すらありません。いよいよギレンの野望シリーズも先が見えてきたということでしょうか?

長時間、ルーチンワークを繰り返すことになる古いタイプのシミュレーションゲームを若い世代が購入するでしょうか?ガンダムと言う要素を除けば、20年前の水準のシミュレーションゲームです。

海外の戦争シミュレーションゲームでは高画質でリアルタイムのものが主流となっています。

パソコンからPS3に移植された『RUSE』という第2次大戦物のシミュレーションゲームですが、初めてプレイしたときは凄い衝撃を受けました。日本のゲームとは比較になりません。廉価版が3000円ほどで売っています。正直ギレンの野望の6200円は高すぎる・・・。さらに追加データで3000円!?買う気にはなれません。


ちなみに海外のシミュレーションゲームの中ではこれが最高傑作というわけではないようです。

無論、ギレンの野望にこれと同水準の物を要求するつもりはありません。しかし、あまりにも時代の流れに取り残されてしまった感じがします。日本全体が世界の流れから取り残されているのをゲームで感じる羽目になるとは思いませんでした・・・。

次回作はZ編や0083編などの1年戦争以外のシナリオも入れて欲しいですね。